2024年12月のアジア・フェスティバル
11月 25, 2024
人々が正しい瞑想の方法を学び、ブッダの教えを自身の人生に応用するためには、資格要件を満たした教師たちが必要です。このためゲシェ・ケルサン・ギャッツォ・リンポチェ師は、様々な国籍の教師たちを育てることを重視しました。
教師養成プログラムは3つの主要学習プログラムの根幹であり、世界中の多くのセンターにて受講することができます。さらに、ジェネラル・スピリチュアル・ディレクターによる「特別教師養成プログラム」と、ゲンラ・ケルサン・ケンラブ師によって毎年提供される「集中教師養成プログラム」があります。
「カダンパ」という言葉の中の「カ」はブッダの教えを意味し、「ダム」はアティーシャのラムリム(覚りへの道の段階、カダム・ラムリムとも呼ばれる)についての教えを意味します。したがって、「カダム」とは、ブッダの教えとアティーシャの説明の融合を意味し、カダム・ラムリムを真摯に実践する人は「カダンパ」と呼ばれます。
カダンパの宗派には、旧派と新派の2つの宗派があります。カダンパ旧派の実践者たちは、タントラの実践よりもカダム・ラムリムのスートラの実践を重視していたように見受けられます。後にジェ・ツォンカパと彼の弟子達は、カダム・ラムリムのスートラとタントラの両方の実践を等しく重視しました。ジェ・ツォンカパによって設立されたこの新しい宗派は、新カダム派と呼ばれています。
ジェ・ツォンカパの後、新カダンパの系譜は何百年も栄え、ジェ・パボンカパや バジュラダラ・トリジャン・リンポチェのようにきわめて純粋な系譜のグルたちを経て、今日に至っています。
近年この貴重な系譜は、現代仏教の師、今日における系譜の継承者であるゲシェ・ケルサン・ギャッツォ・リンポチェ師によって、世界各地で守られ、推進されています。
現代のカダンパ仏教の夜明け
1981年、ゲシェラ師のスピリチュアル・ガイドであるバジュラダラ・トリジャン・リンポチェ師は、カダンパ仏教を世界中の誰もが容易に理解し、実践することができるように、現代社会に適応した新しい形で提示していくようにとゲシェラに勧めました。こうして、現代カダンパ仏教が誕生しました。
それ以来ゲシェラ師は、現代カダンパ仏教という貴重な贈り物を育てて広めるために、たゆまぬ努力を続けてきました。この新しい提示の形は、ブッダ自身までさかのぼるカダンパ仏教の系譜の元来の意味を忠実に守りながら、人々が簡単に活用できる、時代に順応した形となっています。
また何より、特定の国や文化にとらわれることなく、あらゆる人々に開かれた国際的な提示の形となっています。