母の死に向き合う

スティーブ グローヴァー

悲しみが私の人生を奪っていった

私が初めてカダンパ・センターに足を踏み入れたのは、母をがんで亡くして間もなくのことでした。私は怒りと深い悲しみの中にいました。少しでも一人で自分の考えに向き合う時間があると、すぐに涙が出てしまうような状態でした。そこで私は、自分の絶え間なく不機嫌な気分から逃れるために、時間を埋め尽くそうとしました。日中は仕事や運動で気を紛らわせ、夜はテレビの前でお酒を飲んだり、大麻を吸ってリラックスするという生活でした。これらの方法はしばらくの間は効果がありましたが、やがて効かなくなりました。悲しみと怒りは必ずまた戻ってきたのです。私は何かを変える必要がありました。

意味のあるつながりを見つける

私は以前から、通りからも仏像が見えるカダンパ・センターの存在に気づいていました。ある日その前を通りかかったとき、今後のイベントが書かれたチラシを手に取りました。私は仏教徒ではなかったため、中に入ることにためらいがありました。それでも「どなたでも歓迎」というサインはとても温かく感じられ、何が起こるのか全く分からないまま、クラスに参加してみました。結果として、それはとても良い選択でした。先生は現実的で現代の生活について話し、困難な人生にどう向き合うかという仏教の考え方を紹介していました。そこには、現実の問題に直面している普通の人々の姿があり、すべてが非常に共感できるものでした。そして、そうした問題への向き合い方として示された視点や方法は、非常に理にかなっていました。それは神秘的で難解な哲学というよりも、「現代の困難にどう向き合い、ストレスや不安、心配や抑うつに飲み込まれないようにするか」「周りの世界が崩れていくように感じるときでも、どうすれば穏やかで幸せでいられるか」という実践的なアプローチでした。

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避けられない現実を受け入れることを学ぶ

私は次第に、私が感じていた痛みは、母の死そのものから来ているのではないと理解するようになりました。その痛みは、彼女の死が自然な結果であるという現実を受け入れられていないことから生じていたのです。それは私を罰するためでも、彼女の愛する人たちを苦しめるためでもありません。ただ、それは起こるべくして起こった出来事なのです。 私は、彼女の死が自分にどのような影響を与えたかということや、彼女に生き続けてほしいという思いに強くとらわれることで、自ら苦しい状況に留まり、涙にくれる状況を作り上げていました。仏教の「忍耐ある受容」「執着」「無常」、そして私たち自身の心が苦しみや幸福を生み出す力を持っているという考え方は、より穏やかな状態を作っていく大きな糧となりました。

明確でシンプルな癒しの方法を見つける

センターで教えを聞き、瞑想をすると、私はいつも気持ちが楽になりました。そして、自宅でも瞑想の実践を続けられるということを知り、励まされました。私は『The New Meditation Handbook(新・瞑想ハンドブック)』を手に取り、それを読み、自分でも瞑想を実践してみました。最初に驚いたのは、その指示が非常にシンプルで明確だったことです。 とはいえ、集中を妨げる雑念を取り除くことは簡単ではなく、それは今も途上の課題です。しかし、瞑想の持つ知恵や、瞑想の仕方の指示そのものは、とても明快で理解しやすいものでした。 『The New Meditation Handbook(新・瞑想ハンドブック)』を読む

Ottowa

内なる平穏は現実である

何よりも素晴らしいのは、これらの瞑想が実際に効果をもたらしているということです。その直接的な結果として、私は以前よりも幸せになっています。否定的で苦しい思考や感情は、より穏やかで明晰な心のパターンへと少しずつ置き換わってきています。 そのおかげで、仕事、人間関係、家族、お金のことなど、現代生活で起こるさまざまな困難にも以前よりうまく対処できるようになりました。私たちは瞑想のような役に立つ習慣を学ぶことができ、現代のあらゆる問題の中でも内なる穏やかさを育てていくことができることを学びました。

スティーブ グローヴァー

スティーブはオタワのカダンパ瞑想センターに通っています。
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