離婚のあと私に幸せを見つけてくれた瞑想

匿名

将来を一人で向き合うことへの恐怖

二年前、夫が突然、私たちの結婚を終わらせたいと言ってきました。

私はショックを受け、打ちのめされ、途方に暮れました。でも心の奥底では、18年の結婚生活の半分以上もの間、この不幸な関係から解放されたいと願っていました。ただ、結婚生活がどれほど絶望的になっても、そして、夫と離れて子供たちと生活することを決めたあとも、将来の不安や結婚に失敗したと見られることへの恐れから、実際に結婚を終わらせる勇気はありませんでした。私は一人で未知の未来に向かうこと、そして結婚に失敗したと見なされることを恐れていました。

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自分を見つめるための空間探し

離婚が決まったあと、半年ほどはうつ状態にありました。何もしていない時でも、仕事中に座っている時や公園を歩いている時などに、涙がこぼれました。心が散漫になりすぎて家の鍵とiPhoneを失くし、信号無視の違反切符を切られたこともありました。私は自分の生活に全く集中できていませんでした。理性的には離婚が正しい決定だと分かっていましたが、感情がそれに追いつくことができませんでした。

自問自答を繰り返し、私たちの結婚の何が間違っていたのか、私が違っていたら離婚は避けられたのかと考えました。なぜ私はほぼ10年も健康でない関係を続けてしまったのか? なぜ関係が終わった後に、こんなに悲しいのか? 私は自分についてよく考える必要がありました。自分自身を内面から深く見つめることができる場所を探していた時、カダンパ瞑想センタートロントでのリトリートイベントを見つけました。約1年前のことです。センターでの初回の紹介セッションに参加したその日、私は心が温かくなり、忘れていた、「この場所に属している」という感覚が戻ってきたのを感じました。

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ネガティブな思考からの解放

ダルマ、すなわちブッダの教えは、幸福が内なる平和から来ることを教えてくれました。忙しい日常生活の中でしばしば忘れられてしまう自分の純粋な本質を思い出し、その本質と再びつながることが、私にとって必要なことでした。ダルマによれば、誰もが深い慈悲の心を持つ「ブッダの本質」を持っています。日々の瞑想を通じて、意識的かつ継続的にこの本質とつながったことで、ネガティブな思考が以前ほど頻繁に心に現れなくなりました。

以前は、ネガティブな感情に簡単に引き込まれていました。しかし今では、これらの感情が湧き上がるとすぐに、警告サインを感じます。怒り、フラストレーション、不安、動揺、恐怖などは、私が観察している対象であって、私自身の一部ではないことを認識することができるようになりました。心を開いたまま、これらの感情を、澄んだ空に浮かぶ雲のように通り過ぎていくものとして受け流すようにしています。各雲にあまり注意を向けすぎるのではなく、広大で澄んだ空に意識を向けることを学んでいるところです。

予期していなかった喜び

驚いたのは、離婚を勧めている間に、予期していなかった嬉しいことを経験したことです。それは、娘の行動の変化でした。私がダルマの本質を吸収し、精神的に成長しようと努力するほど、娘は私に対して愛情深くなり、私を抱きしめてキスをしたり、「愛している」と言ってくれるようになりました。

バレンタインデーの日、仕事から帰宅すると、娘が「準備ができるまで部屋に入らないで」と言いました。夕食を終えて部屋に入ると、娘が私の部屋とバスルームを、スパのトリートメントのスペースとして飾り付けていたことに気づきました。ベッドの上には、息子が用意したかわいい手書きのスパメニューが置かれていました。娘は、バスボムとアロマキャンドルを使った温かいお風呂を準備してくれていました。私が娘に「どうしてこんなことをしてくれたの?」と尋ねると、彼女は「そうしたかったから」と答えました。この体験は私を涙ぐませました。それはとても心のこもったものでした。

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ありのままの自分を受け入れること

子供たちの優しさは、私が内面的に自分に対しての感謝と慈悲の心を持つ努力をするにつれて、外界も自然に変化するのだということを示してくれました。私は、未知の将来への恐れに焦点を当てるのではなく、愛情深く思いやりのある子供たちと一緒に平和で楽しい時間を過ごせる現在の瞬間に、より感謝するようになりました。

離婚を決めてから2年、カダンパ瞑想センター(KMC)での瞑想に参加して1年後、私は人生で初めて、自分をありのままに受け入れることができるようになりました。精神的にも感情的にも、離婚に完全に満足しています。離婚は、夫との関係という本の、ただ一章が終わっただけだという風に結論づけました。彼と出会った目的は、二人の素晴らしい子供を持ち、育て、共に多くの国を旅行することだったのだと思います。今私は、本の新しい章の始まりに立ち、新しい冒険を待っています。

私の精神的な旅は、仏教の智慧に導かれながら続いています。

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